オーロラを見るのに最適な場所

最近、オーロラは北極地方を訪れる旅行者のトップアトラクションになりました。 何世代もの間、人間はオーロラの驚愕的な美しさに魅惑され、オーロラに関する多くの神話を作り出しました。最新技術のおかげでオーロラ鑑賞は北極圏に住む人々だけが見られる現象ではなくなりました。 オーロラを見るために費やす費用と努力を考えれば、最高の場所で鑑賞したいものです。

北極地方にはオーロラを鑑賞できる場所が多数あり、それぞれ長所と短所があります。以下は世界でオーロラを鑑賞する最も良い場所です。

一般的な原則

オーロラ旅行の目的地を計画する際、費用の他にも考えるべきことがたくさんあります。 地域のインフラ、鑑賞場所への距離と遠さ、地域の天候と時期などです。

オーロラは人里離れた遠隔地で一番良く見られます。 これは都市や人工構造が光害を放ち、これが夜空を覆うからです。 夜、星を観察しようとして、都市の光害で星や惑星が見えにくかったことがあるかもしれませんが、これと同様で光害はオーロラの鑑賞を困難にします。 最高のオーロラ鑑賞経験を得るには、光がほとんどない場所へ行くべきです。

またこれに関連してオーロラ鑑賞地には、ほとんど雲のない晴天の場所を選びます。 時間とお金を使って完璧な場所に出向いたのに、空が曇っていたら旅行が無駄になってしまいます。 人気の高いオーロラ鑑賞地は澄み切った天気が多く、雲や雪でオーロラの鑑賞が台無しにされることはありません。

原則としてオーロラは冬、晩秋、早春のみに見られます。 これは日光がオーロラを消散するために、日中はオーロラを見られないからです。 地球の軸の傾きのため、北極とその近接地域は冬の間、夜がとても長くなり、ほとんど一日中日光を受ける北極地方の夏よりオーロラを見られる確率がはるかに高くなります。 北半球でオーロラを鑑賞するベストシーズンは9月から3月です。

最後にオーロラを鑑賞する場所を選択する時、その地域のインフラを考慮する必要があります。 鑑賞する場所が道路、鉄道、飛行機、船舶で簡単にアクセスできるか、また旅行者向けにどのようなサービスがあるかを知る必要があります。 多くのオーロラ鑑賞地は何らかの輸送機関を提供しますが、何のアメニティも提供しない場所もあります。 個人的な状況にもよりますが、オーロラツアーを計画する際、これらの要因を考慮する必要があります。

アメリカとカナダにおけるオーロラ観察に最適な場所

米国の最北部に位置するアラスカは、地球で最も人気のあるオーロラ鑑賞地の１つです。 アラスカの大部分が北極圏またはこれに隣接するため、オーロラはアラスカで確実に観察できます。 米国の最も訪れられる観光目的地の1つとして、アラスカはオーロラ観光客向けのアメニティを含む充実した観光インフラを提供します。

冬の間、アラスカの大部分でオーロラを見ることができるものの、真剣なアラスカ旅行者にとって理想的な目的地はフェアバンクスです。 アラスカ内陸部の最大都市であるフェアバンクスは北極圏の端にあり、ノーススロープ郡の油田にこの市をつなぐ主要道路、ダルトンハイウェイに接続しています。 フェアバンクスにはオーロラ鑑賞パッケージを提供する多数の旅行会社があります。

フェアバンクスでもオーロラを見ることができますが、理想的には地方の山小屋に行くことがよいでしょう。 フェアバンクスには、地方のロッジや理想的なオーロラ鑑賞地に安価な輸送機関を提供するツアーオペレーターが多数あります。 フェアバンクス自体にも空港があり、米国な主要都市から飛行機で簡単にアクセスできます。 フェアバンクスは南のアンカレッジに接続するアラスカ鉄道の最北の駅であり、また北米の道路網からカナダ北部を貫通し、アラスカに達するアラスカハイウェイからも車でアクセスできます。

カナダはオーロラ観光としてはアラスカほど人気はないものの、北部の領域まで未開の地を旅することをいとわなければオーロラを見れる場所が多数あります。 オンタリオ州東部の北端、ケベックやニューファンドランドは北極圏内に位置する、または近接しますが、雲が厚く、オーロラ鑑賞は困難です。 しかしカナダ西部の冬はアラスカのように空が澄み切っています。

カナダでオーロラを鑑賞する最適の場所は、それぞれがノースウェスト準州とユーコン準州の首都である北部の町、イエローナイフとホワイトホースです。 これらの場所には発展した観光産業があり、旅行会社の多くがオーロラ鑑賞ツアーを催しています。 カナダでもう1つ訪れたい都市は、シアトルの近くにあるブリティッシュコロンビアに位置するバンクーバーです。 南緯度にあるため、オーロラ鑑賞には向いていませんが、オーロラ観光産業が盛んで、旅行者を北部へ案内するツアーオペレータが多数あります。 ヌナブトでもオーロラを見ることはできますが、この準州は人口が少なく道路やインフラに欠けるため、観光業があまり盛んではありません。

ヨーロッパとアジアにおけるオーロラ観察に最適な場所

ユーラシア大陸の大部分は北極圏と交差し、オーロラ旅行者が訪れる主な目的地が6か所あります。 ロシア、フィンランド、スウェーデン、ノールウェイ、アイスランド、グリーンランドです。

グリーンランドはオーロラ旅行者の間で密かに人気のある場所です。他のヨーロッパ都市と比べると観光産業が欠如するため、より親密な経験を得ることができます。 首都、ヌークに行けばオーロラを簡単に見ることができ、北の町、イルリサットはもう1つの人気のオーロラ鑑賞スポットです。 両方とも訪問者向けのアメニティが豊富です。 グリーンランドを訪れる欠点の1つは主要都市を結ぶ道路がなく、ヨーロッパと北米から遠いため、旅行が困難です。

アイスランドは簡単にアクセスでき、ヨーロッパと北米のほとんどの都市から首都のレイキャビクに飛行機で移動できるため、人気の高いオーロラ観光目的地です。 オーロラはレイキャビクとアイスランドのどこからでも見ることができますが、一番良いオーロラ体験地は北岸です。 ジュパヴィーク（Djúpavík） とエルドボルグラウン（Eldborgahraun）などの町は、オーロラ観光者のためのホテル、ツアー、ロッジがあり、アイスランド中に広範な道路網があるため、レイキャビクから簡単に移動できます。

ヨーロッパでオーロラを鑑賞するもう1つの良い場所は、北部が北極地方に位置するフィンランド、ノールウェイ、スウェーデンのスカンジナビア諸国です。 スカンディナビア北極地方の最大の都市、ノールウェイ、トロムソ（Tromsø,）はその他のヨーロッパ都市と航路が繋がっているため、たいへん人気の高いオーロラ鑑賞地です。 もう少し地方をご希望なら、スウェーデンの小さな町、タレンドー（Tärendö ）とユッカスヤルビ（Jukkasjärvi）を考慮しましょう。 もう1つの人気の高い鑑賞地に、フィンランドのカクスラウタネン（Kakslauttanen）があります。この町はガラス製のイグルーが有名で、ベッドに横たわりながらオーロラを見ることができます。

最後にロシアはユーラシア大陸北部のほぼ全域にわたり、望ましいオーロラ鑑賞地が多数あります。 オーロラはロシアの北極地方のどこからでも見られるものの、最高の場所はヨーロッパの港湾都市、アルハンゲリスク（Arkhangelsk）とムルマンスク（Murmansk）です。 特に、ムルマンスクはほとんどのロシアの北極地方より気候が温暖です。 両都市ともサンクトペテルブルクとモスクワに近く、飛行機、鉄道、道路から簡単にアクセスできます。

結論

オーロラは正しく観察できれば、一生の思い出になる経験です。 間違った場所を選んだり、悪天候、雲、その他の問題で台無しにしたくありません。 オーロラ鑑賞計画を立てる時に、自分の予算とニーズに合う場所を選択すべきです。 オーロラの美は鑑賞場所に関わらず鑑賞できます。